1．保存の基本をチェック

松阪牛の保存にあたって基本のポイントは以下の2つです。

・空気に触れさせない

お肉は、空気と接触することで過酸化脂肪が作られ、雑菌やカビが発生する原因になります。一度封を開けたら、調理しないお肉はできるだけ密封できる保存容器を使用して保存してください。

・冷蔵庫と冷凍庫は常に一定の温度を保つ

お肉は温度の変化にとても弱い食材です。冷蔵庫や冷凍庫に保存している間は、温度変化が極力起こらないように、できる限り開け閉めは控えてください。
冷蔵庫や冷凍庫の中でも一番温度が低い場所、入り口からできるだけ遠い場所に保管すると開閉時の温度変化を最小限に抑えられます。冷蔵庫の場合、チルドルームがあればチルドルームに保管しましょう。

2．冷凍保存をする場合のポイント

松阪牛を冷凍保存する場合は、以下のポイントを押さえてみてください。

・冷凍焼けを防止する

冷凍保存したお肉がパサパサになってしまうことを「冷凍焼け」と呼びます。お肉の表面が乾燥したことで、脂質が酸化して起こる現象のことです。冷凍焼けは水分の蒸発が原因なので、密封の容器に入れて保存すると防げます。

・解凍方法に注意する

冷凍後、使用する際の解凍方法を間違えてしまうと、せっかく正しく保存したお肉の品質が損なわれます。お肉を解凍するときのポイントは、急ぎすぎないことです。
調理する20～30時間前には冷蔵庫へ移動させ、じっくりと時間をかけて自然解凍してください。温度差が少ない状態で解凍されていくため、お肉の旨味も逃しません。

3．通販で届いたお肉の保存方法

通販で届いたお肉は、冷蔵もしくは冷凍の状態です。それでは、どのような保存方法が適しているかを見ていきます。

・冷蔵の場合

冷蔵状態で届いたお肉は、包装紙や袋から取り出して密封容器に移し替えます。お肉はできるだけ平らにして、しっかりとラップに包んで冷やしておくと、冷凍も解凍も早く行えます。

・冷凍の場合

冷凍状態で届いたお肉は、すでに真空パックされているならそのままの状態で保存します。ただし肉汁が染み出ている場合は一度袋から取り出し、キッチンペーパーなどでしっかりと肉汁を拭き取ってからラップに包み直してください。

どちらの場合でも、一度解凍をしたものを再冷凍すると雑菌が繁殖しやすいです。再冷凍は控え、届いたらすぐに保存するようにしましょう。